ホーム
TOPへ
最終更新日:2003年10月26日
Index
● PC カードに差した無線 LAN を2つ目の Ethernet デバイスとして認識させる
Contents
RedHat Linux 9.0 向けPCカード型無線LANカード認識手順
-------------------------------------------------------------------------------
● PC カードに差した無線 LAN を2つ目の Ethernet デバイスとして認識させる
※以下の構成を想定しているので注意。
RedHat Linux 9.0 (カーネル 2.4.20-8)
eth0: 有線LAN(既に認識・動作確認済み)
eth1: 無線LAN
1. PCMCIAサービスの確認
$ rpm -qa | grep pcmcia
で、
kernel-pcmcia-cs-3.1.31-13
のように表示されればインストールされている。
2. ドライバの確認
'/etc/pcmcia/config'内に使用するカードの記述があるかどうかを確認する。
無ければ追加する必要がある(*1)。
例1) MELCO WLI-PCM-L11 の場合
サポートされている(以下のような行が既に存在する)。
card "MELCO WLI-PCM-L11"
version "MELCO", "WLI-PCM-L11"
bind "orinoco_cs"
例2) I・O DATA WN-B11/CF の場合
該当するものが存在しないため、オプションファイルを作成し(*1)、
以下のように記述する(*2)。
card "WNB11CF"
version "IO DATA", "WNB11CF"
bind "orinoco_cs"
(*1) /etc/pcmcia/config に記述されていない場合は、/etc/pcmcia/ 下に
(任意の名前).conf(例えば'/etc/pcmcia/options.conf')というファイル
を作成すると、これが追加で読み込まれる。
なお'config'や、デフォルトでは'config.opts'も読み込まれるので、
これらに追加しても認識はされるが、アップデートによって消去される
可能性があるため推奨されていないようである。
(*2) 記述の無いPC/CFカードの場合は、とりあえずノートPCに挿入した状態で、
# cardctl ident
により、例えば
Socket 0:
product info: "IO DATA", "WNB11CF", "Version1.00", ""
manfid: 0x0004, 0x2003
function: 6 (network)
のような情報が得られるため、これを利用する。
bind "xxx" の xxx 部分はドライバ名を記述する。
とりあえず、無線LAN用のドライバとしては、
- orinoco_cs : Lucent / Intersil(PRISM2)両用
- orinoco_old_cs: Lucent の古いチップ用
- wvlan_cs : Lucent / Intersil(PRISM2)両用(機能限定)
等がある(どれが対応しているかは実際に試してみるか、ネット等の情報
に頼る)。
3. ローダブルモジュール高レベル管理(modprobe)用定義ファイル編集
# vi /etc/modules.conf
で、
probe eth1 orinoco_cs wvlan_cs orinoco_old_cs
を追加(modprobe で eth1 が指定されると、指定したドライバを順にサーチする)。
※特に必要ないかも?
4. ifcfg-eth1 を作成
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
で、
DEVICE='eth1'
BOOTPROTO='none'
# 【 DHCP の場合は BOOTPROTO='dhcp' 】
ONBOOT='no'
TYPE='Ethernet"
USERCTL='no'
# 【アドレスは自分のネットワークの設定に応じて変更のこと】
NETWORK='192.168.0.0'
BROADCAST='192.168.0.255'
IPADDR='192.168.0.11'
GATEWAY='192.168.0.1'
NETMASK='255.255.255.0'
のような記述をする。
5. ネットワークオプション編集
# vi /etc/sysconfig/network
でオプションを追加する。
NETWORKING=yes # IPv4 有効/無効
NETWORKING_IPV6=yes # IPV6 有効/無効
HOSTNAME=foo # ホスト名
# for Wireless
ESSID=bar # ESSID
MODE=Managed # 動作モード
KEY=abcd-0123-ef # WEPキー
<無線LAN用主要オプション>
ESSID= → ESSID
使用するアクセスポイントのESSID(SSID)("any"は任意のアクセスポイントを使用)
MODE= → 動作モード
"Managed"[インフラストラクチャ(Infrastructure)モード]
"Ad-Hoc"[アドホック(Ad hoc)モード]
RATE= → ビットレート
"auto" "1M" "11M" から選択
CHANNEL= → 使用チャネル
"1" "2" "3" ...
FREQ= → 使用周波数
"2.422G" "2.46G" ...
※ CHANNEL と FREQ は共存不可(どちらかを使用)
KEY= → WEPキー
"off"(無効)
"xxxx-xxxx-xx"(16進数・10桁形式(40(64)bits))
"s:?????"(半角英数記号5桁)
6. サービス再起動
# service pcmcia restart
# service network restart
※このとき、
# tail -f /var/log/messages
で、動作を確認しながら行うとよい。
この後 ping を打つなり ifconfig 及び iwconfig で適切な内容が表示されるか
どうかなりで動作を確認できる。
例) eth1(無線)を通して ping を打つ。
# ping -I eth1 192.168.0.1
※ eth0(有線)を無効にして eth1(無線) を有効にしたいような場合は、
# ifdown eth0
# ifup eth1
のようにする。
この場合、
# ifconfig
だけでは eth1 と lo のみが表示されるが、
# ifconfig -a
とすると eth0 も表示される。
Indexに戻る
ホーム
このページの先頭