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最終更新日:2003年10月26日
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● ipchains を使用して IP マスカレードの設定を行う場合
● Netfilter(iptables)を使用して IP マスカレードの設定を行う場合
Contents
IP マスカレードの設定方法
● ipchains を使用して IP マスカレードの設定を行う場合
PC を IP マスカレード可能なルータとして使用する場合の、ipchains での
設定方法を示す。
※デフォルトでは IP パケットフィルタリングは ipchains を使用して行う
ようになっている( lokkit によるファイアウォールの設定は、ipchains
用である)。
もし iptables に切り替えて使用した後、再び ipchains に戻すような
場合には、以下のようにする。
# chkconfig --del iptables
# chkconfig --add ipchains
この後で、システムを再起動すると、ipchains を使用する設定になる。
1. IP パケットフォワーディングを有効にする。
・一時的な措置の場合
# echo "1" > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
・PC 起動時に自動設定する場合
/etc/sysctl.conf で、
net.ipv4.ip_forward = 0
となっている場合は、
net.ipv4.ip_forward = 1
のように変更する。
2. IP マスカレードの設定を行う。
以下に、
『特定のホスト(アドレス 192.168.1.0/24)から来たパケットを、
マスカレード処理する』
設定例を示す。
※ /24 はネットマスク(255.255.255.0)
# ipchains -P forward DENY
←デフォルトの転送(forward)チェインポリシーはDENY(破棄)とする
# ipchains -I input -s 192.168.1.0/24 -j ACCEPT
←192.168.1.* から来た全てのパケットを受け付ける
# ipchains -I forward -s 192.168.1.0/24 -j MASQ
←192.168.1.* から来た全てのパケットをマスカレード処理して
転送する
# service ipchains save
←設定を保存する(/etc/sysconfig/ipchains に保存される)
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● Netfilter(iptables)を使用して IP マスカレードの設定を行う場合
PC を IP マスカレード可能なルータとして使用する場合の、Netfilter
(iptables)での設定方法を示す。
※デフォルトでは IP パケットフィルタリングは ipchains を使用して行う
ようになっている。
iptables に切り替える場合は、
# chkconfig --del ipchains
# chkconfig --add iptables
# cd /etc/sysconfig
# touch iptables
# chmod 700 iptables
この後で、システムを再起動すると、Netfilter を使用する設定になる。
なお、Netfilter は、デフォルトでは IP フィルタリングに関しては
1. IP パケットフォワーディングを有効にする。
※ipchains の場合と同じ手順で設定できる。
2. IP マスカレードの設定を行う。
以下に、
『特定のホスト(アドレス 192.168.1.0/24)から来たパケットを、
マスカレード処理する』
設定例を示す。
※ /24 はネットマスク(255.255.255.0)
# iptables -t nat -I POSTROUTING -s 192.168.1.0/24 -o eth0 -j MASQUERADE
←192.168.1.* から来た全てのパケットをマスカレード処理して
eth0(接続のたびにIPが変化する)から外部へ転送する
※送信元(eth0)が固定IP(例えば10.7.0.1)の場合には、
# iptables -t nat -I POSTROUTING -s 192.168.1.0/24 -o eth0 -j SNAT -to-source 10.7.0.1
のように指定したほうがよい。
# service iptables save
←設定を保存する(/etc/sysconfig/iptables に保存される)
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